市長コラム

市長コラム 粋庵

2012年5月1日
名取市長 佐々木 一十郎(ささき いそお)

佐々木市長

「なとらじ」

 「なとらじ」。昨年の震災後に地域情報の発信を始めた名取市の臨時災害放送局の愛称です。阪神・淡路大震災以降、災害放送局が注目されてきました。大規模地震で停電になる中、ラジオが有効な情報源となったことは各種アンケートから明らかになっております。

 これまでは災害時の有効な広報手段として、防災行政無線の配備が進められてきましたが、東日本大震災では名取市を含め、各地で聞こえないトラブルが多発しており、ミサイル発射に備えた沖縄での事前テストでも問題が起きておりました。防災行政無線は、屋外スピーカーからの放送が聞こえない、聞き取れない、機器類の故障や機能停止で使用不能になるなど、多くの問題点が指摘されております。これらのことから、災害時には一つの方法に頼るのではなく、できるだけ多くの広報手段を準備しておくことが必要です。防災行政無線を補完する方法として、テレビ、ラジオ、コミュニティFM、携帯メールサイト、インターネットサイトなどを網羅的に使えるよう整備することが望まれます。

 臨時災害放送局は申請から免許が下りるまで簡素化されたとはいえ、準備期間が必要です。災害時、即座に情報発信できるよう、名取市では臨時災害FM局から常時放送できるコミュニティFM局への切り替えを準備して、できるだけ多くの方に常日ごろから聴取していただけるよう、市民協働で充実した地域情報を提供してまいりたいと考えております。

 また、テレビ放送のデジタル化に伴い、これまで1~3チャンネルで使用していた周波数帯が空きましたので、この周波数帯を利用した「V-Low(ブイ・ロー)マルチメディア放送」がいま新たな話題になっております。個別受信機をコンセントにつないでおけば、停電時にはバッテリーで3日間ほど動くし、持ち出しもできます。非常時には放送局からの信号で強制起動し、自動で放送が聞こえるというものです。また、音声だけでなく液晶画面で文字情報を読むこともできます。格安の受信機も開発されており、これからの情報手段として期待されております。できればモデル事業として取り組めるよう挑戦してまいりたいと考えております。

〒981-1292 名取市増田字柳田80
電話:022-384-2111

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