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現在地 ホーム 組織別インデックス 教育部 学校教育課 シリーズ 閖上小・中学校開校にむけて(16回目~20回目)

シリーズ 閖上小・中学校開校にむけて(16回目~20回目)

  市教育委員会では、東日本大震災で被災した閖上小・中学校の平成30年4月開校を目指し、準備を進めています。
 そこで、開校まで「シリーズ閖上小・中学校の開校に向けて」として、新しい学校の教育活動や校舎づくりの概要、進捗状況をお知らせします。

第16回 閖上小・中一貫教育校の特色①~4・3・2制について~

 小中一貫教育校では現在の「6・3制」とは別の教育課程の区分を取り入れ、特色ある教育活動を行うことが可能となります。全国の小中一貫教育校では学校の教育理念や児童生徒の実態に即して「4・3・2制」「5・4制」などが実施されています。

【4・3・2制による9年間の教育システム】

 閖上小・中学校では児童生徒の発達段階などを考慮し、多くの小中一貫教育校で採用している「4・3・2制」を取り入れ、それぞれを一貫教育の「前期」・「中期」・「後期」として教育活動にあたります。

前期 (小1~4年)基礎充実期

 学級担任制を基本として学習の規律や基本的な知識や技能を繰り返し指導し、習熟を図ることを重視する基礎充実期と位置付けます。上級生との関わりを通して、夢や憧れを抱き、明るく元気にチャレンジする子どもを育てます。

中期 (小5~中1年)基礎活用期

 一部で教科担任制を導入し、身に付いたことを活用し、論理的思考力の育成を図ることを重視する基礎活用期と位置付けます。部活動体験やスムーズな学年の接続によって夢に向かって根気強く努力する子どもを育てながら、いわゆる「中一ギャップ」などの課題を解消します。

後期 (中2~3年)基礎発展期

 教科担任制の中で基礎充実・活用期において身に付いたことを発展させ、自らの課題を見つけそれを解決する力の育成を重視した基礎発展期と位置付けます。多くのリーダー経験などにより志を掲げ、進路決定や夢の実現に向け、未来を切り拓く子どもを育てます。

第17回 閖上小・中学校の特色②

一部教科担任制 小中乗り入れ授業

  多くの小中学校では、小学校は担任がすべての教科を指導する学級担任制、中学校は教科によって指導者が変わる教科担任制をとっています。一方、小中一貫教育校では、小中学校両方の教員が相互に授業を乗り入れたり連携したりすることも容易に行うことができます。

【一部教科担任制】

 閖上小・中学校では、中期課程の5年生(小学校の高学年)から一部の教科で教科担任制を導入していきます。そこでは次のような効果を期待しています。

  • ①中学校教員による専門的な指導が可能となり、小中学校教員それぞれの特性や良い面を生かした授業を提供することができます。
  • ②複数の目で学級に関わることで児童に対する理解が深まり、個に応じたきめ細かな指導や生徒指導に役立ちます。
  • ③中学校のシステム(教科担任制)への移行がスムーズに行え、いわゆる「中1ギャップ」の解消につながることが期待されます。

 今後、教員の配置などを考慮しながら実施教科などを検討していきます。

 【小中乗り入れ授業】

 閖上小・中学校では、小中学校教員が小中学校それぞれで相互に学習指導を行う乗り入れ授業を導入します。中学校の教員は主に一部教科担任として小学生の指導を行うのに対し、小学校の教員は中学校の少人数指導やT・T(複数の指導者が授業を行うシステム)の中で授業のサポートを行います。小学校の教員は、生徒の小学生の頃の実態や発達段階を把握していることから、授業の中では生徒一人一人に対してきめ細かな配慮や働きかけが可能となります。さらに顔見知りの教員がいることで、生徒が安心して授業に臨める環境を提供することも期待できます。

 第18回 閖上小・中学校の特色③ 英語教育とICTの活用

 閖上小・中学校(一貫教育校)では、9年間の一貫した学習指導の中で、個に応じたきめ細かな指導を充実していくとともに、英語教育やICT活用に特色を持たせ、魅力ある授業の創造を実現していきます。

 【英語教育について】

 平成32年度より実施される、新たな学習指導要領では現在小学校5・6年生で行われている外国語活動(英語)を3・4年生から開始し、5・6年生では教科として外国語(英語)を週2コマで学習することが予定されています。閖上小・中学校では、それらの動向も見据え、低学年のうちから英語に親しむ活動を積極的に導入したり、ALT(外国語指導助手)などとの日常的な交流を進めたりしながら、特色ある英語教育を創造し、9年間の中でより実践的なコミュニケーション能力と国際感覚の習得を図っていきます。さらに、海外の学校や団体との積極的な交流も進めていきたいと考えています。

 【ICTの活用について】 

閖上小・中学校では、開校当初から、最新のICT機器を導入する予定です。ICT活用によって分かりやすい授業を提供し、児童生徒にも積極的に活用させながら、情報処理・活用能力を育成することを目指し、次のような取組を行う計画です。

①児童生徒用のタブレットの導入と授業での活用
②最新のICT機器を活用した授業などの展開
③遠隔地や海外の学校との交流
④情報モラルの高揚と情報危機管理能力の育成 

第19回 閖上小・中学校の特色④ 特色ある異学年交流活動

 核家族化や少子化などに伴い、地域における子ども同士の仲間遊びや交流の機会が少なくなりました。その結果として集団内の仲間づくりにつまずいたり、他者との関わりの中での自己肯定感が十分に育たない子どもが近年増加しています。
 閖上小・中学校(一貫教育校)では、一貫教育のメリットを生かし、9年間という長いスパンの中でさまざまな形での異学年交流活動を積極的に取り入れ、「子どもの社会性」の育成に取り組んでいきます。

【縦割りで行う多くの活動】

 閖上小・中学校では、1~9年生の異学年で編成する縦割りでの活動をさまざまな学校生活の場面(清掃活動、給食、集会活動など)で取り入れていく予定です。その中で子どもたちに社会性の発達に大切な思いやりや尊敬の念などを育てていきます。

 【異学年交流行事で培うリーダーシップ】

 閖上小・中学校では、さまざまなパターンの異学年交流を教育課程の中に位置付け、学年ごとに発達段階に応じたリーダー性を培っていきます。

①最高学年9年生が最年長リーダーとなって行う全校行事(運動会、学習発表会、全校遠足など)
②4・3・2の学年の区分および隣接学年ごとに行う学年部行事や集会活動。
③5年生以上で活動を行う部活動や委員会活動 

第20回 閖上小・中学校の特色⑤ 「閖上学」のコンセプト

 シリーズ第12回の閖上小・中学校の目指す学校像「地域とともに歩む学校」では、「閖上学」の創設について触れました。今回は「閖上学」のさらに具体的な取り組みについて説明します。

 閖上学とは

 閖上地域の自然、歴史、文化、伝統を学ぶことにより、郷土を愛し、これからの郷土に生きる人々の生活、文化、環境などを大切にしていくことのできる態度を育てます。さらに、それらを生かした実践力を育成する中で「生き方」を学び、未来を創造するための生き抜く力を育てる閖上小・中学校独自の取り組みです。
閖上学では
 教科、特別活動など全ての学校教育活動の中で特に閖上地域に関わる内容を横断的に取り扱い、調査、体験、地域の人々との交流活動などを通して取り組んでいきます。また、生活科(1・2年生)と総合的な学習の時間(3年生以上)の中に閖上学共通の学習場面を設定し、9年間を通しての系統性を持った取り組みを行っていきます。

 閖上学で育てる3つの要素

①郷土愛を育てる
 郷土の自然、文化、歴史、伝統を学習することで郷土に対する愛着心や自然環境を大切にする心を育てます。
②志を育てる
 地域やさまざまな分野の人々との交流や職業体験等を通して、将来を見つめ、夢や目標に向かって努力する態度を育てます。
③命を守る力を育てる
 閖上に関わる防災教育の中で、自ら命を守り、さらには地域のために貢献できる力を育てていきます。

〒981-1292 名取市増田字柳田80
部署名:学校教育課
電話:022-384-2111