外壁一面の森高千里の写真、謎のたこ焼き店主の正体に迫る!

令和3年度名取市協働提案事業「地域ライター講座」受講生の皆さんが、講座を通じて実際に取材し作成した記事を掲載しています。
受講生の目を通じて見て聞いた”なとりの魅力”をぜひお読みください。
外壁一面の森高千里の写真、謎のたこ焼き店主の正体に迫る!
ライター:寺嶋 雅子
杜せきのしたの街並みから少し北側にある「伊深商店たこ焼きイヴちゃん」。
外壁には何枚もの女性の写真、よく見ると歌手の森高千里さんの写真ばかりです。
足を踏み入れるのに少し躊躇してしまうほどの怪しげな雰囲気を放つ気になるお店ですが、果たして森高さんとどんな関係があるのでしょう…?
店内は森高千里ワンダーランド
店内に入ってみると、外観から想像していたより奥に広がりがあり、昼間からお酒をたしなむ常連客でにぎやか。
奥には「4月10日東北本部たこ焼きイヴで森高千里誕生日会」の大きな看板が掲げられていて、テレビには森高さんのライヴ映像が流れ、壁には森高さんの写真や、店主の伊深さんを囲んだ集合写真がたくさん飾られています。
この店の主・伊深利幸さんは、2019年からこのお店で、森高さんの素晴らしさを仲間と共有するために森高千里同好会東北本部を立ち上げ、森高さんを応援する活動を行っています。
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人懐っこくお話し好きな印象の伊深さん |
同好会では、たいはくFMで30分間ひたすら森高さんの曲や話題だけを紹介するラジオ番組を制作し、Facebookでは、北海道から沖縄、海外は台湾や韓国まで1000名近くもいる会員と森高さんの良さを語りあっているそうです。
ライヴの余韻を仲間と共有したい
なんと意外にも伊深さんにとって元々デビュー当時の森高さんは「一番嫌いなタイプの女性」だったのだそう。
しかし10年ほど前にラジオから流れる彼女の曲の歌詞を聴いて感動し、ファンになりました。
ライヴの後に一人余韻に浸るよりも、仲間で集まって感想を共有した方が楽しいと考え、意気投合した仲間で同好会を設立したそうです。
最初に会員と集まったとき、初めて顔を合わせる人たちばかりでも、森高さんが好きという共通の趣味がある者同士、打ち解けるのに時間はかからなかったそうです。
デビューから30年来のファンがたくさんいる中で、「まだファン歴の浅い自分が会長をしてよいのか」と伊深さんが漏らすと、皆が「大事なのは年数じゃない、会長は会長でいてくれたらいい」と言ってくれて嬉しかったそうです。
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森高さんが同好会へのメッセージを持っているように加工した写真も!(笑) |
森高さんがいつか「たこ焼き買いに来たよ」と言って店のドラムを叩きに来てくれるのではないか、と想像をめぐらすこともありましたが、今は彼女が、はるか手の届かない「天照大神のような存在」なのだと感じるようになったそうです。
かつて吉川団十郎さんや綾小路きみまろさんといった芸能人の会場手配にも関わったことがあるという伊深さんは、最初は森高さんとも身近に会うことができるのではと思っていたそうです。
いつか森高さんのライヴを名取市文化会館で会員のために無料でやりたいと夢を見ているとのことでした。
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コロナ禍で森高さんの誕生会が中止になった反動で外壁に写真を貼りだすようになった |
会長の人情の厚さに惹かれてまた来てみたくなる
伊深さんは同好会以外に、仙台・一番町の竹あかりイベントでの灯篭制作や400匹もの猫の里親探しなど、ボランティア活動も積極的に行ってきました。
なぜそんなにも様々な活動をするのかうかがうと、「さびしがりやだから」と答えが返ってきました。
取材中も、おすそ分けや「顔を見に来た」と立ち寄る方が入れ替わり立ち替わり現れ、伊深さんに声をかけていた様子が印象に残っています。
このお店は、森高さんはもちろん、伊深さん自身の人柄に魅せられた人々のよりどころになっているのだと感じました。
キラキラとした目で森高さんの魅力を語る伊深さん。
次回訪れるときは、仲間を連れて伊深さんとライヴを観ながらお酒を飲んでみたい、そんな気持ちになりました。
勇気を出して一歩足を踏み入れれば、あなたもお店と森高千里さんの魅力にハマってしまうかも。
〒981-1292 名取市増田字柳田80 本庁舎3階
部署名:なとりの魅力創生課
電話:022-384-2111
ダイヤルイン番号: 022-724-71 82