ピラミッドのように キラキラと輝いた夢は 名取の歴史へと繋がり、 私の願いが叶った

令和3年度名取市協働提案事業「地域ライター講座」受講生の皆さんが、講座を通じて実際に取材し作成した記事を掲載しています。
受講生の目を通じて見て聞いた”なとりの魅力”をぜひお読みください。
ピラミッドのように キラキラと輝いた夢は 名取の歴史へと繋がり、私の願いが叶った
ライター:星 香苗
皆さんは、名取市に木のぬくもりが感じられるステキな歴史民俗資料館があることを知っていますか?
名取市にある「歴史民俗資料館」は元図書館だけあって、全体的に木のぬくもりが感じられ、本当に「歴史民俗資料館」なのか?と感じてしまうほど。大きな窓からは温かい光が入り、静かで居心地も良く、展示室のモニターの前に座って映像を見ているだけでゆったりと時間が流れていくステキな場所でした。
今回はそんな「名取市歴史民俗資料館」で働く、小さなころから歴史が大好きな鈴木舞香さんをご紹介します。
夢はピラミッドから歴史へ
鈴木舞香さんは、名取市役所に勤務して4年目。
東北学院大学の歴史学科を卒業されており、白石市のご出身です。
歴史にかかわる仕事がしたいと探して見つけたのが名取市でした。
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もともとは図書館だった資料館 |
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光が差す木造の展示室 |
舞香さんが考古学に興味を持ったのは、小学生の時にエジプトのピラミッドの本を見つけたとき。
ピラミッドから発掘されたきらびやかな装飾品などをみて、一目で興味を持ち、調べまくってノートに書き重ねていったほど。
そこから一気に歴史に目覚めていったそうです。
そして、名取で夢が叶った
資料館が出来た当初は名取の地名も分からず、苦労もされたようですが、働いているうちに、プロフェッショナルな先輩たちから名取の事を教えてもらい、今では歴史スポットめぐりや企画展などの構想を練る日々だそうです。
資料館で知り合ったボランティアの方々や、発掘調査で出会った作業員の方々など、仕事を通して生まれる人との繋がり(縁)がとても嬉しく、今後はもっと名取の歴史を深めたいと言っていました。
歴史が好きといっても、就職先を見つけるのはとても大変な事なのですが、舞香さんはこの仕事に就くことが夢だったので、とてもラッキーだと嬉しそうに言っていたのが印象的でした。
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笑顔でインタビューを受ける舞香さん |
陰から支えるのは先輩たち
そんな舞香さんを陰から支えるのは、名取の歴史なら何でも知っている太田昭夫さん。
資料館では体験イベントで土器やミニ埴輪を作っていますが、なんと仙台市の地底の森ミュージアムの発掘調査に携わったり、縄文の森広場で働いたりしていたすごい人。
愛島公民館でも、まち歩きマップの講師をされています。
そんな太田さんは、舞香さんの事を「いつも一生懸命で素晴らしい人。非常にテキパキと行動的で、資料館の企画や体験学習などを考案し、積極的に動いている。」とおっしゃっていました。
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自作の埴輪をもっている太田昭夫さん |
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愛島のまち歩きマップ |
来館者からのメッセージ
オープンしてから資料館に設置してある「ご意見番ノート」には、来館された方々の言葉(メッセージ)が綴られています。
その中には「名取にこんなに文化財あるなんて知らなかった」「昔から現在まで沢山の人が力を合わせて、すばらしい名取を創り上げてきたんだと思いました」と好意的な意見が沢山あり、嬉しく思っているそうです。
新たな発見を見つけに行こう
「歴史民俗資料館」には、情熱をもって仕事をしている舞香さんや太田さんなどの職員が沢山います。
気軽に話しかけてみると、名取の面白い話が聴けることでしょう。心に響くことがきっとあると思います。
意外と自分の家の近くに遺跡や古墳があって驚くかもしれませんよ。
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東北最大級の古墳が名取にあるんです |
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ミニチュアの雷神山古墳 |
【名取市歴史民俗資料館ホームページ】
〒981-1292 名取市増田字柳田80 本庁舎3階
部署名:なとりの魅力創生課
電話:022-384-2111
ダイヤルイン番号: 022-724-71 82