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3つに分かれた水の流れは ~下増田用水路~

3つに分かれた水の流れは ~下増田用水路~

市民ライター:浅野

増田幹線用水路は名取川から取水して名取市と岩沼市の圃場に大切な水を届けています。

その用水のうち、手倉田地区にある上水門から名取駅南側、名取郵便局付近、文化会館駐車場の南側を通り、仙台東部道路まで続く下増田用水路は流れが3つに分かれている珍しい作りになっています。

 

何故この様な作りになったのでしょうか。名取土地改良区にお話を伺ってきました。

 

この水路ですが、いわゆる「用水路」は中央の水路だけで、左右の水路は「排水路」となっています。

現在の形に作られたのはほとんどが昭和50年代中盤です。この頃は昭和40年代から日本全国で生活排水がそのまま水路に流れ込み水質汚染が問題となっていました。洗濯排水によって川が泡立っている当時の写真や映像を、見たことがある方も多いと思います。

そのような時期に、人口が密集する増田地区を通る水路を整備するにあたり、全国でもあまり類を見ない上流からの用水と、周辺から流れ込む排水を分けるためにこの形になったそうです。

 

現在は、浄化槽や下水道が整備されたことで生活排水が排水路に流れ込むことはほとんど無く、泥などの堆積を防ぐために通水するとき以外は、真ん中の「用水路」だけに水が流れていることがほとんどです。

 

水質汚染が全国で問題になる中、きれいな水を圃場まで届けたい。珍しい形に込められた当時の先人達のそんな強い想いを、この水路から感じました。

用水写真1

下増田用水路

用水写真2

中央が用水路 左右は排水路

用水写真3

途中排水だけを増田側に流しています

用水写真4

左右を流れている水だけを左側に流す。すごい構造

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