深めよう!那智が丘10

第1回 11月14日(土) 
講師 : 大山 寿浩氏
内容 : 開講式・講話「高舘の歴史と那智が丘」
 講師は、相互台小学校教諭の大山寿浩氏。大山氏は、歴史への知識も豊富、遺跡発掘にも携わるなど、素晴らしい経歴の持ち主であり、受講生の評価もよく3年連続で講師をお願いしています。
 今回は、サブタイトルが「地域のよさを見直そう」~ふるさと歴史余話~ということで、高舘や愛島での遺跡発掘に携わった実体験の紹介や、埋蔵文化財、民族文化財の説明、更に那智が丘周辺の身近なところにある意外な史跡を紹介していただきました。
 受講生は、歴史大好き・歴史に詳しい方が多く、質問内容も講座からどんどん範囲・関心が膨らみ、縄文から鎌倉時代にも話題が及ぶなど講師と受講生とのやりとりがとても楽しく有意義な講座でした。雰囲気も良く、受講生の満足度も高かったですよ~!
第2回 12月17日(木) 
講師 : 鈴木 次郎氏
内容 : 講話「あずま街道を歩いた人々~謎の多い藤原實方と名取老女~」
 講師は、名取ふる里ガイドの会・鈴木次郎氏に依頼しました。鈴木氏は、深めよう那智が丘シリーズには欠かせない講師で、約10年にわたり講話や移動研修の講師を務めていただき、幅広い見識で歴史好きの受講生との質疑、歴史解釈のぶつかり合いにも丁寧に分かりやすく応対していただきました。鈴木氏によると今回が集大成となる講座と位置づけ、テキスト作りにも渾身の力を注いだとお伺いしました。テーマは、あずま街道を歩いた人々。名前が挙げられたのは、坂上田村麻呂、源義家、能因法師、源頼朝、西行法師、松尾芭蕉。そして今回焦点をあてたのは、謎が多いとされる藤原實方と名取老女。まさに歴史ロマンを駆り立てる興味深い説明をいただきました。
 講座の締めくくりでは、「藤原實方がなぜ道祖神社の前で落馬し命を失ったのか?名取老女は本当は女性だったのか男性だったのか?」このように、私たちの住んでいる那智が丘周辺にはロマンあふれる歴史が残されています」と結び、受講生からは、長きにわたり講師を務めていただいたことへの感謝と労いの気持ちが込められた大きな拍手送られました。本当にありがとうございました。