共生社会について考える講座

第1回 化学物質過敏症について考える
第2回 LGBTについて考える
第3回 発達障害について考える 
new


第1回:令和2年11月30日(月)
内容:「化学物質過敏症について考える」
講師:
みやぎ化学物質過敏症の会~ぴゅあい~ 代表 佐々木香織氏
 
 一人も取り残さない、共生社会を目指して…。
 課題を抱えている当事者の思いや、事象に関する正しい知識を、一緒に学んでいきます。

 第1回は「化学物質過敏症」。一般の人はほとんど影響のない微量の化学物質によって体調が悪くなってしまう病気です。
 講師の佐々木氏は、7年前、原因も不明の様々な症状に苦しみ、寝込んでしまうほど支障をきたす状態になってしまったそうです。大好きだった香水も、消毒液にも、触れることができなくなりました。

 普段多くの人が何気なく使っている柔軟剤やシャンプーなどにも敏感に反応してしまい、外に出られない、学校や職場にいけない…。
 「化学物質過敏症」が原因で苦しんでいる人が多くいながらも、その現状がまだまだ世の中に知られておらず、診断ができる専門医も少ないうえ、日々苦しんでいる人が守られるような制度がいまだ確立されていないという現実があります。
 
 近年、発症者が増加しているという専門医の意見もあり、自分や親しい人がいつ発症するかわかりません。
「一人の力では変えられない。みんなが少しずつ協力してくださることが必要です。」
 佐々木氏の講話に、受講者の皆さんも真剣な表情で聴き入っていました。

 講座の最後は、受講者それぞれが「共生社会を目指して、自分にできること」を考え、心をこめてハートの付箋に自分たちの意見を貼り出してみました。
 「まずは知ることが第一!」「考え続けること」などなど…。皆さんがこの問題を考える第一歩を踏み出したようです。
 共生社会への愛の💛を、どんどん増やしていきたいですね。

 
 



第2回:令和2年12月11日(金)
内容:「LGBTについて考える」
講師:
レインボー・アドボケイツ東北 小浜耕治氏
 
 第2回は「LGBT」。LGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字からなる言葉で、性的マイノリティ(少数者)をさす言葉の1つとして使われることもあります。
 小浜氏は、レインボー・アドボケイツ東北として、地域におけるセクシュアリティの多様性に関する活動ネットワークを構成し、自治体や企業に対して、政策や施策を提言する活動を行っています。

 代表的なものはLGBTの4分類ですが、他にも様々なマイノリティが存在します。
 また、日本のLGBTは10~20人に1人はいるといわれていますが、カミングアウトしていない人も多いために、そうした現状を認識している人は少ないそうです。

 LGBTと聞くと、「当事者じゃない自分には関係ない」と思う人も多いそうですが、
「人が誰もが持つ性」を丁寧に考えてゆくと、マイノリティ、マジョリティを問わず、みんなに関係のある話だと理解できました。

こちらの漫画もぜひご覧ください!




仙台市と市民団体・東北HIVコミュニケーションズ「にじいろ協働事業」
ニュースレター「にじのたね」総集編 掲載 Ⓒ井上きみどり


 行政や制度が多様な性に対応できておらず、特にLGBTの方に日常生活から災害時まで様々な困難があるという課題も見えました。

 講座の予習をしてきた方もおり、受講者の皆さんの「学びたい!」という気持ちが伝わる、熱い時間になりました。
 質問や感想を受講者に聞いてみると…。

「職場にLGBTの人がいるが、どうしたらもっと周囲の理解を得られるだろうか?」
「法的に家族と認められないことで、生きる上で様々な困難に見舞われている知り合いがいた。こうした学ぶ機会をもっと増やし、理解者を今後も増やしていってほしい」

 性のあり方は、人の数だけある。一人一人が自分らしさを尊重できる社会を目指して、共生社会の木に新たな気付き、感想の💛が増えました。

 
 



第3回:令和3年1月25日(月)
内容:「発達障害について考える」
講師:
NPO法人 Switch 田口雄太 氏
 
 最終回のテーマは「発達障害」。近年、よく聞くようになった言葉です。
 定員の20名もすぐにいっぱいとなり、地域の皆さんの関心の高さが伺えました。

 NPO法人Switchは、心に不調を抱えた若年層を中心に「働くこと」「学ぶこと」「共生すること」を支援している団体です。

 まずは「発達障害って何?」「どんなことで困るの?」というところから、正しい知識を学びました。
 感覚の過敏を抱えている子どもから見た視点を紹介した動画では、光や音が強い刺激となって、落ち着いた生活を送ることが困難なこと、周囲の声掛けの工夫などが印象的だったようで、受講者も真剣に見入っていました。

 ぜひこちらから、ご覧ください!【動画】(Youtubeが開きます。)

 学校に通っていたころは学校や家族のサポートで不自由なく生活できていた人が、自分の中にある発達の凸凹に気付かず社会人になり、周囲のフォローを得られずに苦労するケースが多いそうです。
 大切なのは、一人一人の特性や困りごとに合わせて行われる「合理的配慮」であること。
 また、「困っている人が誰なのか?本人か、周りの人か?」により、行われるアプローチも変わってくることを理解しました。

 3回に渡った講座。第1回から花を咲かせてきた、共生社会の木も今回で満開に♪
 次年度も閖上公民館から、少しずつ共生社会への理解の輪を広げていきたいと思います。


 
 


↑ページの一番上に戻る↑