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「元気なとり」減塩フォーラムを開催しました!

更新日:2024年1月10日更新 印刷ページ表示

令和2年10月16日(金曜日)名取市文化会館中ホールにて、『「元気なとり」減塩フォーラム』を開催しました。今年度は新型コロナウイルス感染対策を行いながらの実施となりましたが、当日は計180名もの方々にご参加いただきました。

講演会は、『なぜ今「減塩」なのか?~体の仕組みと今日からできる減塩~』と題し、講師に 公立刈田綜合病院 特別管理者 伊藤 貞嘉(いとう さだよし)先生と、日本高血圧学会減塩委員会 オブザーバー 野村 善博(のむら よしひろ)氏をお招きし、高血圧が身体に与える影響や減塩の重要性、減塩食品の賢い選び方等についてご講演をいただきました。

また、展示コーナーでは『JSH減塩食品リスト掲載品』、『名取市減塩推進協力店の紹介』、『「スマートミール」について』、『名取市食生活改善推進員のYouTube動画「多めの菜取り(なとり)で減塩!」(減塩笹かまチャーハン他)』等のご紹介を行いました。

当日の様子

日時:令和2年10月16日(金曜日)13時00分~15時30分

場所:名取市文化会館中ホール

講演会『なぜ今「減塩」なのか?~体の仕組みと今日からできる減塩~』

講師:伊藤 貞嘉(いとう さだよし)先生 公立刈田綜合病院 特別管理者

  • 日本人の食事摂取基準ではナトリウムの推定平均必要量は食塩相当量として成人で1.5g/日程度と推定されているが、この値は摂取実態からかけ離れている。そこで、2012年のWHOのガイドラインでは食塩相当量として成人5g/日未満であることや実現可能性を考慮し、目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧患者は6.0g未満としている。
  • 高血圧は症状もなく忍び寄ってきて命にとって大切な臓器、その中でも特に大切な臓器を一気に破壊する。そのため、沈黙の殺人者と言われている。
  • 食塩摂取量が多いと血圧が上がる、降圧薬の効きが悪くなる、血圧とは関係なく脳卒中、心不全、腎不全が多くなる、胃がんが増える等の悪影響がある。
  • 塩は生命維持に必要不可欠だが、せいぜい3g程度で十分である。1g減塩しただけでも相当違う。
  • 美味しく減塩を社会運動にしよう。美味しい減塩食品、減塩製品ができている。食品を買うときには、必ずラベルで食塩含有量を確認する。
  • まずは1gの減塩を。減塩製品を求めましょう:売ってないなら要望を。買うなら減塩製品、みんなが買うから安くなる。
  • あなたの健康は社会の財産。まずはできることを1つしましょう。生きがいを持って楽しみましょう。健康維持は立派な社会貢献。

講師:伊藤 貞嘉(いとう さだよし)先生 公立刈田綜合病院 特別管理者の画像

講師:野村 善博(のむら よしひろ) 氏 日本高血圧学会減塩委員会 オブザーバー

  • 減塩は『減塩食品を上手に使うこと』が1番簡単な方法である。
  • 日本高血圧学会が紹介しているJSH減塩食品リスト掲載品は2020年10月現在30社133製品ある。ただ、世に出しても売れなければメーカーは製造をやめてしまう。
  • 野菜と食塩の関係について、世の中では「野菜を摂りましょう(カリウム↑、ビタミン↑、食物繊維↑)」、「食塩を減らしましょう(ナトリウム↓)」と言われているが、野菜と食塩の摂取量は正相関しており、野菜多く摂れば摂るほど食塩摂取量は増加する。
  • 野菜摂取量を増加させつつ、食塩摂取量を減少させることは簡単なことではない。
  • 今回、食改さんが「野菜を美味しく減塩で食べる方法」の紹介として、名取特産のアブラナ科の野菜、名取名産の笹かまぼこ、減塩白だし粉末を使用したレシピを紹介するyoutube動画を作成した。
  • 食環境整備のためには、まず住民の皆さんに減塩食品や減塩商品があること、栄養成分表示を正しく理解し、美味しいこと、使い方を知っていただくことから。

※今回はリモートでご出演いただきました。の画像
※今回はリモートでご出演いただきました。

JSH減塩食品リスト掲載品コーナー

JSH減塩食品リスト掲載品コーナーの画像1
JSH減塩食品リスト掲載品コーナーの画像2
調味料、カップ麺、梅干し、お菓子類、水産加工品など様々な減塩食品をご覧いただきました。

名取市の健康状況・体のメカニズムコーナー

名取市の健康状況・体のメカニズムコーナーの画像
講演終了後、伊藤先生に直接ご質問されている方もいらっしゃいました。

名取市食生活改善推進員のYouTube動画「多めの菜取り(なとり)で減塩!」

名取市食生活改善推進員のYouTube動画「多めの菜取り(なとり)で減塩!」の画像

講演会を聞いた参加者の方々の感想

  • まずは1つでも1gの減塩からという言葉を信じようと思いました。
  • 減塩について、様々な角度から学びを深めることができました。ありがとうございました。
  • 知ってるつもりでも知らないことが多かったので食に関してもっと興味をもって食事に取り入れたい。
  • 市民ひとりひとりの減塩に対する意識改革が必要と思った。
  • 塩分についても色んな商品を使ってみたい。

配布した減塩食品(ささ圭 減塩笹かま、ヤマキ 減塩白だし粉末、寿がきや 浅漬けの素)の感想

  • 笹かまぼこは最初の一口がいつもは塩気が最初に感じますが、減塩タイプは優しい甘さが際立っているように感じ、素材のうまみが生きている気がしました。
  • 世の中で売っているお菓子、加工食品等、すべてが味が濃すぎます。納豆についているタレも量が多いです。特別に減塩食品を作るのではなく、すべての塩分を下げるとよろしいかと思います。
  • 塩分量を自分で計算するのは難しく面倒ですが、このような減塩食品を利用すると、減塩の味がわかるし、だしも効いているのでこれからも利用したいと思いました。
  • 減塩白だし粉末、気に入り、便利で味も良く使いやすいので購入し、知り合いへ勧めたいと店を探しましたら、市役所の売店から購入でき良かった。笹かまは常に食べているのは塩分が強いなと思いいただいていましたが、ささ圭さんのは薄味で美味しかったです。薄味なので日持ちしない分、真空パックなど工夫されて努力され感激しました。