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挑戦する姿勢を忘れず、お客様ひいては社会の課題を解決するために技術開発を行い、
祖業である通信インフラを含む情報通信社会全体の発展に貢献すること
インタビュー 窪内 啓介 代表取締役社長
設立 2020年4月
沿革
1943年
東京蒲田に旧・株式会社中央製作所を設立
1944年
亘理郡亘理町に戦争疎開
2013年
名取市愛島台に本社・工場を移転
2020年
株式会社ヘキサリンク(資産管理会社)と新・株式会社中央製作所(事業会社)に分割、旧・中央製作所の事業を承継
2023年
社名を株式会社中央製作所からヘキサコア株式会社に変更
当社は主に通信ビルやデータセンターで使用される分電盤や監視システムの開発・設計、製造を行っています。
皆さんがスマートフォンやPCでネット検索したり、アプリをダウンロードしたりするために欠かせないサーバー。そのサーバーに信頼性の高い電力を供給しているのが当社の製品です。この分野で国内トップクラスのシェアを誇ります。
名取市の本社工場では、これら製品をワンストップ体制で製造し、全国の通信ビルやデータセンターに納入しています。また、電力を供給するだけでなく、ハードウェア・ソフトウェア開発部門により、使用電力量や電流などを遠隔監視するシステムの開発、製造も行っています。
「HVDC-SVU」は通信ビルやデータセンターの消費電力低減を実現する新しい給電システム「高電圧直流給電システム」に対応した分電盤です。当社の特許であるSVU構造により誤接続による短絡事故を防ぐことができ、高い安全性を保てます。
今年特許を取得した「遠隔投入遮断受電部」は、計測・制御技術によって遠隔地からの電源投入・遮断を可能した分電盤です。離島などに担当者を派遣する必要がなく、早期復旧が可能となり、人手不足解消にもなります。
「遠隔監視システム」は通信ビルやデータセンター内の電力量・電流・温湿度などを計測し、設備の予防保全や省エネに役立ちます。
これらの製品は、特許を取得するなど独自技術により、社会的課題の解決に貢献しています。
当社は2013年に亘理町から名取市愛島台に移転しました。
当社の製品は全国の通信ビルやデータセンターに納入され、納入した製品の改造・修理・点検などを行うため、首都圏、関西、北海道、九州などへ出張することが多く、交通アクセスは重要な条件でした。その点において、空港、鉄道、高速道路がそろっている名取市は立地条件として適していました。更に、情報通信インフラを支える製品を製造していることから、災害時にも早期復旧ができるよう、地盤の強固な愛島台に移転を決めました。
また、社員の採用面においても、名取市は仙台に近く、気候も温暖で住環境が整備されていること、理系の学校が市内にあることから、名取市が最適と考えました。
名取市への移転後、市内の学校との連携を強化し市内出身者の採用に力を入れています。まだまだ当社を知らない方が殆どで、採用活動は苦戦していますが、それでも徐々に名取市出身者や名取市への転居者などが増え、現在20名以上の社員が名取市内に在住しています。
当社のような情報通信インフラを支える製品は目に触れる機会もなく、仕事自体を知らない方も多いので、業界や仕事内容を知っていただき、仕事のやりがいや将来の職業選択の一助になるよう、毎年市内中学校の仕事博覧会にも参加させて頂いています。
また、地域との交流を深めるため、地域や学校関係者の皆様の工場見学の受け入れや各種イベントへの協賛などを積極的に行っています。