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深めよう!那智が丘15
更新日:2025年6月4日更新
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「熊野那智神社経塚群」発掘報告会
5月29日(木曜日)
講師:市史編さん室専門員 李 スルチョロン 氏
「深めよう!那智が丘15」の第1回目の学習会は、市史編さん室専門員の李スルチョロン氏をお迎えし、昨年11月25日から12月9日に行われた熊野那智神社経塚群発掘調査の報告会を行いました。
李氏によると、熊野那智神社経塚群は12基の経塚が群集している全国でも珍しい遺跡であり、1号塚の表土2.3センチ下から、灰釉瓶子(かいゆうへいし)「三耳壺(さんじこ)」が正位の状態で出土したという、小さな玉石に経文の一字ずつを書写した一字一石経や寛永通宝も2枚確認され、この経塚群は太平洋が一望できる高所に築かれていることから霊場として特別に選定された可能性が高いと考えらると、報告いただきました。
公民館の研修室で報告会を行った後は、現地に向かい実際に経塚があった場所を説明していただきました。
大変貴重な話を聞くことができ、那智が丘の歴史を知る実り多い時間となりました。