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名取市避難行動要支援者支援制度
名取市避難行動要支援者支援制度
~災害時などに高齢者や障がい者を地域で支援する制度~
災害時の教訓
東日本大震災や近年の豪雨災害では、多数の人が亡くなり、そのうち65歳以上の高齢者が占める割合が高い状況にあります。
災害発生後、消防や警察は、交通手段のまひも重なって、本来の機能を果たすことが困難となります。
大規模災害発生の危惧
世界各地で起きている災害、国内でも大きな被害(地震・津波・土砂崩れ・台風・竜巻・ゲリラ豪雨・大雪など)が出ています。
支援が必要な人の情報収集
一部の町内会では自主防災組織を中心に、防災・福祉マップの作成など、実態把握を行っていますが、まだ、多くの地域ではプライバシーの問題もあり、進んでいません。
地域で安心して暮らすために
災害発生時に近所の人や地域の自主防災組織などにより、救援のできる支援体制を築くため、名簿の作成や支援者との結びつけなどの環境を整備することを目的としているのが避難行動要支援者支援制度です。
ふれあい豊かな「きずな」社会を目指します
避難行動要支援者には、災害時はもとより普段の生活の中で地域との交流や近隣による見守りが必要です。
この制度を築いていく中で、要支援者を守ることのできる、地域住民同士の結びつけとお互いに助け合える地域づくりを目指します。
要支援者とは・・・
- 要介護認定3~5を受けている人
- 身体障害者手帳1級・2級(総合等級)の第1種を所持する身体障がい者(心臓、腎臓機能障害のみで該当する人は除く)
- 療育手帳Aを所持する知的障がい者
- 精神障害者保健福祉手帳1級・2級を所持する精神障がい者
- 市の生活支援を受けている難病患者
- 上記以外で市または町内会・自治会等が支援の必要を認めた人
支援のための名簿を作成します
この制度では、災害時などにおいて、地域の皆さんに何らかの支援を希望する人の名簿(避難行動要支援者名簿)を作成します。
この「避難行動要支援者名簿」は次の2種類です。
1.避難行動要支援者対象者名簿
2.避難行動要支援者同意登録名簿
1の「対象者名簿」は要支援者の要件を満たす対象者全員を記載したものです。
消防本部と指定避難所である各公民館に設置し、災害時における安否確認等の避難支援に活用します。
2の「同意登録名簿」は町内会・自治会、自主防災組織、民生委員、警察署等に提供し、平常時の見守り等にも活用します。
個人情報(住所、氏名、生年月日、電話番号、自主防災組織名、担当民生委員名、緊急時の親族などの連絡先等)が地域に提供されることに同意した人の情報を記載した名簿です。同意しない人の情報は記載されません。
民生委員による調査
民生・児童委員が個別訪問して名簿を作成するための調査(同意確認作業)を行うことがあります。
援助希望者は申し出てください
要支援者に該当しない高齢者や障がいのある人でも、家族などの支援が困難なため非常時には周囲の人の助けがほしいと思われる人は、社会福祉課に相談してください。
地域の人たちに開示して見守っていただきます
作成した名簿は、関係機関、民生・児童委員、自主防災組織代表者、社会福祉協議会、町内会・自治会などの地域支援者に開示し、普段から見守りと災害が発生した時に支援するために役立てられます。
※問い合わせは、社会福祉課庶務係(一階・内線142・143)へ。