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「プレコンセプションケア」を知っていますか?

更新日:2024年8月29日更新 印刷ページ表示

プレコンセプションケア(preconception care)とは?

 プレ(pre)は「〜の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊(新しいいのちを授かる)」ことで、プレコンセプションケアは「お腹に新しい命を授かる(妊娠)前の健康管理」を意味します。
 つまり、プレコンセプションケアは、「若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康に向き合うこと」です。自身が希望するライフプランを叶えるために、男女問わず、思春期以降の若いみなさんに知って欲しい言葉です。

プレコンセプションケアとは

国立成育医療研究センターHP「プレコンノート」より引用<外部リンク>

なぜプレコンセプションケアが大切なの?

健康な妊娠・将来の子どもの健康のための準備

 若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などからリスクの高い妊娠が増加しています。また、「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」などが将来の不妊の原因になることがあります。妊娠前から健康状態を整えることで妊娠中の合併症や不妊のリスクを減少させ、健康な赤ちゃんを産む準備につながります。

将来の自分のための健康的な体づくり

 子どもを持つ選択をする、しないにかかわらず、人生100年時代を生きるために、若いうちから健康的な生活習慣の知識を得て健康管理を意識することは自分自身の健康を守るためにも非常に重要です。

 妊娠・出産には適切な時期があり、また、健康であることも大切です。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます​。

若い夫婦の画像

プレコンセプションケアの目的

(1)プレコンセプションケアによって若い世代の男女の健康を増進し、 より質の高い生活を送ること
(2)若い世代の男女が将来、より健康になること
(3)より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

プレコンセプションケアチェックシートをやってみよう

プレコンチェックシート(女性版)

国立成育医療研究センターHP「プレコンセプションケア・チェックシート(女性用)<外部リンク>」より転載

プレコンチェックシート(男性版)

国立成育医療研究センターHP「​プレコンセプションケア・チェックシート(男性用)<外部リンク>」より転載

妊娠前からはじめる 妊産婦のための食生活指針

 お母さんの健康と赤ちゃんの健やかな発育には、妊娠前からのからだづくりが大切です。ぜひ妊娠前からしっかりと食事をとることを意識しましょう。 

参考:「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(厚生労働省、2021年3月)<外部リンク>

妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう 

 若い女性では「やせ」の割合が高く、エネルギーや栄養素の摂取不足が心配されます。主食・主菜・副菜を組み合わせた食事がバランスのよい食事の目安となります。1日2回以上、主食・主菜・副菜の3つをそろえてしっかり食べられるよう、妊娠前から自分の食生活を見直し、健康なからだづくりを意識してみましょう。 

バランスの良い食事

「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと

 炭水化物の供給源であるごはんやパン、めん類などを主材料とする料理を主食といいます。妊娠中、授乳中には必要なエネルギーも増加するため、炭水化物の豊富な主食をしっかり摂りましょう。

不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと 

 各種ビタミン、ミネラルおよび食物繊維の供給源となる野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理を副菜といいます。妊娠前から、野菜をたっぷり使った副菜でビタミン・ミネラルを摂る習慣を身につけましょう。特に妊娠の1か月以上前から妊娠12週までの期間は「葉酸」というビタミンをしっかりとることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。目安として、1日0.4mgの葉酸を摂取しましょう。

ブロッコリーのイラストえだまめのイラストきなこのいらすと

「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に 

 たんぱく質は、からだの構成に必要な栄養素です。主要なたんぱく質の供給源の肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とする料理を主菜といいます。多様な主菜を組み合わせて、たんぱく質を十分に摂取するようにしましょう。

乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に

 日本人女性のカルシウム摂取量は不足しがちであるため、妊娠前から乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを摂るよう心がけましょう。 

牛乳にぼしのイラスト小松菜のイラスト

「健やかなとり21」とプレコンセプションケアについて

 名取市では令和6年3月に『健やか なとり21~1人ひとりが主役 健康づくり推進プラン~』を策定し、「共に支え合う 生涯を通じた健康づくり」を基本理念とし、市民一人ひとりが目標に向けて取り組み、その取組が持続し、周囲にも広がるよう、市民、事業者、地域組織、関係団体及び市民が連携して取り組むこととしています。
「健やかなとり21」には、プレコンセプションケアの内容と共通する施策目標が含まれています。​

健やかなとり21

健やかなとり21を策定しました - 名取市公式ホームページ(保健センター)

健やかなとり21概要版

(1)妊娠性糖尿病について

 本市は血糖値の高い方の割合が、国や県と比較して多い状況の中、妊娠中に初めて糖代謝異常が発見される場合があります。これを妊娠性糖尿病といいます。妊娠性糖尿病は、出産後に血糖値が正常に戻る場合が多いですが、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高まるとされています。妊娠性糖尿病の早期介入のため、母子健康手帳交付時や出産後の乳幼児健診等で糖尿病予防のための適宜相談も行っております。
 出産後は、毎年健康診断を受けて、自分の血糖値に関心をもち、食生活に気を付けましょう。

(2)歯と口の健康を保ちましょう

 お口の健康は、全身の健康保持を保つ観点から重要です。歯周病は、歯周病原細菌によって引き起こされる歯周組織の感染性炎症性疾患であり、食習慣、歯みがき習慣、糖尿病などの全身性疾患との関連が示されています。
 また、妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンが歯周病原細胞の増殖を促します。妊娠中のホルモンの影響で、妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。歯周病合併妊娠は、早産や低出生体重児のリスクを増加させます。妊婦歯科健診を受けて、妊娠中は特に口腔ケアに気を付けましょう。

(3)たばこ・お酒は控えましょう


 妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えます。喫煙は、早産や妊娠合併症(妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離など)、低出生体重児(2500g未満)や胎児発育遅延、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすことが報告されています。 妊娠中の飲酒は、母乳にも移行し、乳児の発達に影響を与えます。
 お母さん自身が禁煙、禁酒に努めるたけでなく、周囲の人も協力することが大切です。
■市の目標:令和4年度の「妊婦の喫煙率」は1.5%でしたが、1.0%まで減少することを目指しています。

厚生労働省:なくそう!望まない受動喫煙<外部リンク>

参考

国立成育医療センター

引用:「プレコンセプションケアセンター」<外部リンク>

引用:「プレコンセプションケア・チェックシート」<外部リンク>

健やか親子21「プレコンセプションケア」

引用:妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針普及啓発用リーフレット<外部リンク>

スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト)

引用:スマート保健相談室<外部リンク>

引用:厚生労働省:なくそう!望まない受動喫煙<外部リンク>

Adobe Reader<外部リンク>
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