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ワンポイント歯科指導
こどもに歯みがきを楽しく教えるために・・・・・・・
歯が生える頃の歯茎はむずがゆく、乳首を噛んだり、タオルを噛んだり、お母さんの手を噛んだりしませんか?この時期に心地よい歯茎マッサージをしてあげる事でこれから始まる歯みがき習慣にも役立ちます。
Q1 歯みがきはいつ頃から始めればいいの?
- 歯が生えてきたら、授乳後や離乳食後に手先の柔らかい乳児用歯ブラシやガーゼで歯を軽く拭いてあげましょう。
- 1歳前後になると手の動きも活発になってきます。この動きを利用してお母さんが手を添えるなどして歯ブラシを持たせたり、口に加えさせたりして遊び感覚で歯みがきは楽しいものだと思わせましょう。とにかく褒めて、ママの笑顔と声がけが大事です。好きな歌をうたいながらも大事です。
- パパとママの歯みがきする姿も見せてあげましょう。
Q2 むし歯ってどうしてできるの?
むし歯は、口の中のむし歯菌が糖分を利用してプラーク(歯垢)をつくり、そこに細菌が集まり酸を出して、歯のエナメル質を溶かすのです。
「むし歯菌」「糖分」、そして「歯にプラークをつけたまま時間が経過する」の3つの条件が重なるとむし歯ができるのです。
Q3 仕上げみがきのポイント
お子さんの頭をお母さんの膝にのせて寝かした形でみがきます。コツは短い時間で確実に汚れを落とすこと、やさしい力で小刻みに動かします。むし歯になりやすい上の前歯や上下の奥歯に的をしぼってみがきましょう。みがく順番は奥歯から、痛みを感じやすい前歯は後にしましょう。
Q4 おっぱいやミルク以外の飲み物は何を与えれば良いですか?
水やお茶にしましょう(麦茶やほうじ茶)
※幼児用ジュース、果汁100%に惑わされないように・・・・・
甘い味を早く覚えるとこれから始まる離乳食をすすめる前に「だし」や素材の美味しさに馴染まなかったり、ジュースを飲む事で満腹中枢が刺激され、ごはんを食べなくなる時もあります。
イオン飲料(スポーツドリンク)には砂糖が入っています。ジュースと同じと考えましょう。
※水で薄めてもジュースです。
※喉が乾いた時にジュースを飲むと歯が溶けやすく、むし歯にもなりやすくなります。
※3歳6か月健診でむし歯があった児は毎日ジュース等の甘味飲料を摂取していたお子さんに多く見られました。