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がんについて知っていますか?

更新日:2025年4月14日更新 印刷ページ表示

がんとは

 現在、日本人の2人に1人が“がん”になり、4人に1人が“がん”で亡くなっています。がんは死因の第1位となっており、すべての人にとって身近な病気です。
 しかし、ひと口にがんといっても、その病状や経過は、がんの種類やがんが見つかったときの状態などによって異なり、人によってさまざまです。
 身近な病気となっているがんであるからこそ、がんはどういうものか、どうすれば予防・早期発見・早期治療につなげることができるかについて、正しい知識を身につけましょう。

がんの原因

 生活習慣や感染などさまざまな要因がありますが、特に喫煙(受動喫煙を含む)、飲酒、食生活、太りすぎ、痩せすぎ、運動不足、ウイルスや細菌への感染が、がんの要因になるとされています。

がんの発生部位

 食道・胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓・肺・乳房・子宮・前立腺など、様々な部位に発生します。

 下記の表1・2では、全国・県・名取市における男女別のがんり患部位別順位をご紹介します。

男性のがんり患部位別順位

表1 国・県・名取市のがんり患部位別順位表(男性)        

令和2(2020)年集計※上皮内がんを含むり患数

順位 全国 宮城県 名取市
1位 大腸 大腸
2位 前立腺 大腸
3位
4位 前立腺 前立腺

 男性に多いがんでは、名取市の1~4位の4部位で男性全体の5割以上を占めています

 また、男性では全国や宮城県と比べて胃がんの割合が高く、大腸がん・前立腺の割合は低くなっていることがわかります。

女性のがんり患部位別順位

表2 国・県・名取市のがんり患部位別順位表(女性)       

 令和2(2020)年集計※上皮内がんを含むり患数

順位 全国 宮城県 名取市
1位 乳房 乳房 乳房
2位 大腸 大腸 大腸
3位 子宮 子宮 子宮
4位 胃・肺

 女性に多いがんでは、名取市の1~4位の5部位で女性全体の6割以上を占めています

 また、女性では全国や宮城県と1~3位までは同じ順位となっていました。

 

(出典)名取市のがん罹患-令和2(2020)年集計-より

   (編集・発行:宮城県立がんセンター)

がんの予防方法

 がんの予防方法としては、がんの原因となる要因を取り除いていくことが基本となります。禁煙、節酒、食生活を見直す、体を動かす、適正体重を維持する、など普段の日常生活のなかから取り組んでいくことが大切です。

 また、B型・C型肝炎ウイルス、ヘリコバクターピロリ菌、ヒトパピローマウイルス(HPV)など、ウイルスや細菌の感染が要因となるものもあります。感染したら必ずがんになるわけではありませんが、感染に気を付けて生活できるとよいでしょう。もし感染した場合は、それぞれの感染の状況に応じた対応をとることで、がんを防ぐことにつながりますので、医療機関に相談してください。

参考)科学的根拠に基づくがん予防:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]<外部リンク>

「がん検診」を受診しましょう

 早期のがんは自覚症状がないことがほとんどです。初期症状があってもがんとは気づかず、知らない間に進行していることがあります。がんは進行すればするほど治療が複雑になっていくため、がん検診を受診し早期発見・早期治療が非常に重要となります。

がん検診とは

 がん検診は「対策型検診」と「任意型検診」の2種類に分けられます。

対策型検診

 対策型検診は、集団全体の死亡率を下げるために行われるもので、市区町村が健康増進法に基づく健康増進事業で行っている住民検診が対策型検診にあたります。

任意型検診

 任意型検診は、個人が自分の死亡リスクを下げるために受けるものです。人間ドックがその代表例です。

名取市のがん検診

 名取市では下記のがん検診を実施しています。

表3 名取市のがん検診の内容
種類 検査項目 対象者 受診間隔

胃部X線検査

(バリウム検査)

問診・胃部X線検査

(バリウム)

40歳以上の人

年1回
(前年度、名取市の胃内視鏡検査を受けた人は対象外)

胃内視鏡検査 問診・胃内視鏡検査 60歳~68歳の偶数年齢の人 2年に1回
子宮頸がん検診 頸部検診(問診・視診・内診・細胞診) 20歳以上の女性 年1回
結核・肺がん検診 問診・胸部X線検査 40歳以上の人 年1回
喀痰細胞診検査

胸部X線撮影を受けた人で、50歳以上の喫煙指数600以上の人

(喫煙指数=1日の喫煙本数×喫煙年数)

年1回

(左記の条件に該当する人のみ)

乳がん検診 超音波検査 30歳~39歳の女性 年1回

乳房X線検査(2方向)

40歳~64歳の女性 2年に1回
乳房X線検査(1方向) 65歳以上の女性 2年に1回
大腸がん検診 検便検査 40歳以上の人

年1回

前立腺がん検診 血液検査 55歳以上の男性 地区ごとに2年に1回

 各がん検診の詳細については、保健事業案内や広報、ホームページなどをご確認ください。

がん検診の結果が届いたら確認すること

 がん検診結果の通知を受け取ったら、まずがんの疑いがあるか(精密検査が必要かどうか)を確認します。がん検診によって、結果の記載方法が異なりますので、通知をご確認のうえ、ご不明点があれば保健センターまでご連絡ください。

【がんの疑いなし(精密検査不要)】の場合

 がんは1回の検診で見つからないこともあるため、適切な間隔で繰り返し受けることが重要です。

 前回のがん検診で「がんの疑いなし(精密検査不要)」となっても、次回の検診を受けるまでの間に急に大きくなるがんもあります。何か気になる症状があらわれた場合は、次回の検診を待たず、すぐに医療機関を受診してください。

 がん検診はがんの種類ごとに分かれており、対象とするがん以外の疾患は基本的に見つけることができません。何か症状がある場合は、検診を受けたがん以外に原因があることも考えられますので、すぐに医療機関を受診しましょう。

【がんの疑いあり(要精密検査)】の場合

 必ず精密検査を受けてください。医療機関でより詳しい検査を行い、がんがあるかを調べる必要があります。

 要精密検査と判定されたからといって、必ずしもがんであるというわけではありません。しかし、「症状がない」「健康だから」といった理由で精密検査を受けないと、もしがんがあった場合、診断が遅れ、がんが進行してしまう恐れがあります。必ず精密検査を受けましょう。

がん検診におけるがんの発見割合が高い!

 令和2(2020)年におけるがん検診、健康診断または人間ドック(職域健診を含む)において、子宮頸部を除く「胃」「大腸」「肺」「乳房」の4つの部位で、がんが発見された割合が、全国や宮城県よりも高くなっていました!

 症状が出てから受診し発見される場合や、他疾患の治療中に発見される場合も多い中で、がん検診で発見された割合が高いということは、早期治療につながり、がんによる死亡の減少が期待されます。

さいごに

 がんは、年齢を重ねた人だけでなく、若い年代の人もかかる可能性のあるものです。

 今後も、がん検診を適切な間隔で受診し、ご自身の体の健康を確認していきましょう。

そのほかの参考サイト情報

〇国立研究開発法人国立がん研究センター

 がん情報サービス Home:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]<外部リンク>

 がんという病気について:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]<外部リンク>

 科学的に根拠に基づくがん予防_A5_2023改定.indd<外部リンク>

〇公益財団法人 日本対がん協会

 日本対がん協会<外部リンク>

 デジタルサイネージ用動画「がんのミニ知識」(改訂版) - 日本対がん協会<外部リンク>

〇厚生労働省

 がん検診|厚生労働省<外部リンク>

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