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賃貸アパートを退去する際の修繕費について
更新日:2024年1月10日更新
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事例
10年住んだ賃貸アパートを退去したところ、ハウスクリーニングや
クロス全面張替え代金を請求された。
レンジ回りや冷蔵庫の後ろの壁が多少汚れているが、高額な請求で納得できない。
(参考)国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づく考え方
- 原状回復義務とは、借主の故意・過失により室内を破損した場合に負う義務をいいます。
入居時の状態に部屋を戻すことではありません。 - 経年変化、通常の使用による損耗などの修繕費用は賃料に含まれるものとしています。
- 敷金は、家賃の滞納や誤って部屋に損害を与えた場合などに備えて、予め貸主に預けておくお金です。
アドバイス
- 退去時には、貸主と一緒に部屋の使用状況などを点検・確認します。
部屋の写真を撮り、修繕箇所についてメモを取っておきましょう。貸主と借主双方での立会いが大切です。また、入居時にも貸主と一緒に部屋の点検をし、気になる箇所は写真を撮っておくことも有用です。退去時のトラブル防止につながります。 - 原状回復費用を請求されたら、請求の内訳などを確認し、次に契約書や特約の内容をチェックします。納得がいかない場合は貸主に説明を求め、費用負担について話し合ってください。
- 話し合いで合意できない場合は簡易裁判所で少額訴訟という制度を利用し、解決を図る方法もあります。
「困ったな」「どうしよう」と思ったら、消費生活相談窓口にご相談ください。