都市計画道路の見直しについて
都市計画道路の制度とその見直しの概要
◆「都市計画道路」という言葉をご存知でしょうか。
◆これは、「都市に必要な道路を計画的に整備するための制度」のことです。
◆そしていま、本市ではこの制度の見直し検討を行っています。
名取市と都市計画道路について
名取においては、市制施行以前の昭和25年に都市計画道路河岸前線が閖上地域で決定されて以降、国道4号バイパスや各団地開発の幹線、近年では平成29年開通の大手町下増田線など、数々の計画決定と事業完了を経て、現在の都市の骨格となる道路網が形成されてきました。
これらの道路網の整備によって、市内の人や物がすみやかに移動できるようになっただけでなく、通風や採光など生活のための空間、火災の延焼や緊急物資の輸送など、様々な機能を発揮し本市の利便性、経済や防災力の向上が図られてきました。
現在の名取の発展は、都市計画道路とともに歩んできたと言っても過言ではありません。
都市計画道路制度の趣旨
このように都市計画道路は、市民の皆様の健康で文化的な都市生活・機能的な都市活動を確保するために、将来必要な都市施設である「道路」のうち、都市計画において決定したものをいいます。
都市計画道路の区域として決定された土地については一定の建築制限が行われ、将来の事業の円滑な施行が確保されます。
これが、この制度の趣旨であるといえます。
都市計画道路制度をとりまく社会情勢の変化
戦後復興期から高度経済成長期においては、人口増加基調に伴う市街地の無秩序な膨張に対する規制という性格をもつ都市計画制度のもと、都市計画道路は計画的な道路網の整備を担保するために効果的でありました。
しかし我が国の人口が増加基調から減少基調に転じ、特に都市計画においては、膨張・分散した居住施設や生活利便施設等の立地を集約することにより健全な都市機能を維持する、いわゆる「コンパクトシティ化」への要請が高まるという状況に変化しました。
都市計画道路見直し検討の必要性
都市計画道路の整備に関しては、予算や人員の制約を受けるほか、土地の収用および既存建築物の移転・除去並びに権利関係の整理等、事業の施行についての制約が多いため、完了までの期間の長期化はある程度予定されているものです。
しかしこのように都市計画の前提となる社会情勢が大きく変化した現在、都市計画道路において当初期待していた機能や役割、そしてそれらを目的とする建築制限が、現状に照らして合理的であるか検証しなければなりません。
また、本市においては東日本大震災からの復旧・復興事業や各住宅地開発による人口増加などにより、都市の構造が変化してきましたので、本市の既存の都市計画道路網が現況にとり相応しいものであるかについても、あわせて検証する必要があります。
◆以上のような経緯・背景のもと、本市は平成29年度より都市計画道路見直しに着手し、いまの名取において適切な都市計画道路制度のあり方を検討しているところです。
◆市民の皆様におかれましては、本制度へのご理解・ご協力をよろしくお願いします。
都市計画道路見直しに関する主な業務について
平成29年度
■交通の現況
■交通特性・課題の整理
平成30年度
■幹線道路網の基本方針
■都市計画道路見直し案の策定
令和元年度
■都市計画道路の見直しについての説明会(第1回)令和元年12月3日開催
・名取市の都市計画道路の概要について
・都市計画道路見直し検討の概要について
・都市計画道路の見直し方針について
■都市計画道路の見直しについての説明会(第2回)令和2年2月5日開催
・都市計画道路の見直しの概要と今後のうごきについて
■見直し案の公表
■将来幹線道路網見直し案の決定
名取市都市計画道路見直し方針(案)に係るパブリックコメント手続きの実施について(終了)
都市計画道路の見直し方針の案について、名取市パブリックコメント手続きに関する要綱に基づき
政策案の公示と意見の募集を行いました。
政策案の公示期間及び意見の提出期間
令和2年1月6日(月)から令和2年1月27日(月)
募集の結果
提出された意見はありませんでした。
都市計画道路見直し検討の結果について
概要を以下で閲覧できます。
都市計画道路の整備状況について
〒981-1292 名取市増田字柳田80 本庁舎2階
部署名:都市計画課
電話:022-384-2111