ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長 > 縦走 令和4年6月号

本文

縦走 令和4年6月号

更新日:2022年6月1日更新 印刷ページ表示

なとりの水とダムのお話

 名取市の水道水は、大きく分けて七ヶ宿、樽水、釜房の3つのダムを水源として、バランスよく受水しています。これは、災害時に1か所が被災しても他の水系に切り替えられるなど、水道水の確保という危機管理の観点やコスト面など、総合的な判断から現状の体制になっています。

 七ヶ宿ダムは県水、釜房ダムは仙台分水となっており、名取市の「自己水源」は高舘の樽水ダムになります。

 樽水ダムは、増田川の洪水調節、農業用水や上水道の供給を行う多目的ダムとして昭和52年に完成しました。ダムを挟んで2つの公園があり、下流部のA地区公園では釣りやテニスのほか、堰提の眺望を楽しむことができます。上流部のB地区公園周辺にはゲンジボタルが生息しており、自然体験ができる豊かな環境が広がっています。

 さらに増田川を遡上していけば、名取市最高峰である外山(標高314m)の西側奥にある源流地にたどり着きます。

 さて現在、宮城県は愛島の五社山麓に川内沢ダムを建設中です。

 こちらは水道水とは関係なく、下流の洪水調節機能のほか、農業用水の安定供給と河川環境の保全を目的としています。

 令和7年の完成を目指して、県と市が連携しながら愛島台と道祖神を結ぶダム道路の建設にも取り組んでいます。また県と愛島公民館、市内のインドカレー店が協働で「ダムカレー」も開発しているところです。

 川内沢ダムが完成したら、名取市は「2つのダムがあるまち」になります。

 里山の豊かな自然とダムが持つ多面的な機能を、市民はじめたくさんの人が体感できる環境を創り出せたら素晴らしいと思います。2つのダムを歩く里山トレッキングコースの設定やダム周辺の環境整備など、新たな魅力づくりに努めてまいります。