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最短の梅雨が終わり、本格的な夏が幕開けしてから、はや一か月が経ちました。
お子さんやお孫さんの夏休みの宿題や自由研究の進み具合を気にしている方も多いのではないでしょうか。
私が夢見る少年だった頃、生き物たちと関わる夏の思い出がたくさんあります。
雷神山古墳では虫取り網と虫かごをもってセミ採りをしました。一番多かったのはやはりアブラゼミで、ミンミンゼミは高いところにいたり、用心深かったりしてなかなか採れなかった記憶があります。
ヒグラシが朝夕のみ鳴くことや、ツクツクボウシが鳴く頃には夏が終わりに近づいていることなど、肌感覚で学んだ気がします。
近くのため池や用水路ではザリガニ釣りをしました。早起きして昼前まで釣りをして、バケツ一杯のザリガニを持ち帰った時には「あんたコレどうするの!」と母親に叱られた記憶があります。
小学校の高学年になると、愛島の里山でカブトムシやクワガタ探しをしました。
早朝、樹液が出ている木の幹を蹴ると、上からバサバサっとノコギリやミヤマ(クワガタ)が落ちてきたものです。
そういえば、昔は夜になると、名取が丘の街灯に群れる虫たちの中にまれにカブトムシが紛れていることがあり、父母と一緒に拾いにいったのを覚えています。
名取市は昔から自然と人の暮らしが調和した素晴らしいまちですが、それでもまちの発展に伴い、少しずつ自然環境が変わってきています。
尚絅学院大学の里山再生プロジェクトや、地域団体による増田川や川内沢川の保全活動など、身近な自然を未来につなぐ取り組みが連携・協働で行われていくよう、市も積極的に支援していきます。