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一側性難聴(片耳難聴)をご存じですか?
一側性難聴とは
左右どちらかの耳に難聴を抱えている状態を「一側性難聴」といいます。
外見だけではわかりにくいために、誤解されたり、社会生活上で不安が少なくありません。
一側性難聴は両耳難聴とは異なり「聞こえる人」として扱われるため、公的な支援は受けられないのが現状です。
先天性のものと後天性のものがあります。
後天性の例としては、おたふく風邪の後遺症や突発性難聴などがあります。
異変に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。
ヘルプマークをご活用ください。
安心して生活するために
次のような配慮があると助かります。
正面か聞こえる方の耳の側から話しかける
聞こえない耳の側から話しかけられると聞こえにくくなります。
並んで座るときなどは、聞こえる側に座って話しかけると聞こえやすくなります。
静かなところで話す
片耳で聞くと、雑音とことばが混ざってしまい、ことばが聞き取りにくくなります。
ガヤガヤしている場所では、聞こえる側に回ってなるべく近くから話しかけるようにすると聞こえやすくなります。
見える位置から呼びかける
音は聞こえていても、音の方向が分からないときがあります。
キョロキョロしていたら、手を振って合図を送るなどの工夫をお願いします。
注意を促すことばをかけてから大事なことを話す
ほかのことをやっているときに急に話しかけられても聞き取れないことがあります。
本題に入る前に「あのね」や「○○さん」などの前置きがあると聞き取りやすくなります。
気持ちを理解する
・普通の大きさの声で聞こえます。大声で話しかけなくても大丈夫。
・まじめに聞いても聞き取れないことがあります。態度や性格の問題ではありません。
・片耳が聞こえにくいことを忘れないでください。周囲からはその不便さが理解されにくく、片耳が聞こえにくいこと、どちらの耳が聞こえにくいのか、忘れられてしまうことが多くあります。
相談先など
違和感を覚えたら耳鼻咽喉科を受診しましょう。
治療開始が遅れると、完治が難しくなってしまうことがあるので注意が必要です。
名取市内の耳鼻咽喉科はこちら。(名取市医師会ホームページ)<外部リンク>
医療機関以外の相談先等
・新生児聴覚検査、乳幼児健診など(保健センター:電話022-382-2456)
・保育所、幼稚園、学校等での配慮について(通っている保育所・幼稚園・学校等へ)
・当事者グループ 片耳難聴Cafe(主催:きこいろ(当事者組織))<外部リンク>