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登録文化財
開運橋は、昭和3年貞山運河にかけられた橋長30.72m、幅員3.3mの鉄筋コンクリート造で、市内に現存する唯一のアーチ橋であるとともに近代文化遺産の一つに該当する。
昭和53年6月の宮城沖地震で一部床盤が陥落したことにより車両の通行を禁止し歩道橋として利用していた。
貞山運河の改修に関連し、この橋の存続も含めて検討された結果、市内で唯一のアーチ橋で昭和初期からの歴史があり、貞山運河と閖上の街の風情を今に伝える近代文化遺産の一つであるため保存すべきとのことから、橋の現況調査を行い、橋梁維持の本格的な補修工事を行うことになった。
補強工事は、平成元年(1989)度で名取市建設課により、橋が建設された当初の姿をなるべく変化させない方針で橋全体の補強・補修工事を行い今日に至る。