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更新日:2023年11月17日更新 印刷ページ表示

登録文化財

登録文化財 錨 いかり

  • 種別 有形民俗文化財
  • 所在地 名取市高舘熊野堂字岩口上51 熊野神社

登録文化財 錨 いかりの画像

 宮城県図書館所蔵の領内祭集の一つに閖上浜錨祭絵図がある。絵図内の解説によれば、安政年間(1854~1859)以前閖上浜で大漁祈願し錨を供養する行事があり、後に閖上浜の大祭としたという。錨祭について、正確にはいつ頃からはじまりいつ頃まで行われていたかなど詳細な記録文献が確認されないが、絵図からある程度祭の様子がよみとれる。
 錨は明治以降、一つは熊野堂の熊野神社へ、もう一つは愛島小豆島の清水峰神社へ奉納され、前者の錨は現存するが、後者は太平洋戦争に供出し失われている。
 現在は廃れた伝統行事の一つの祭に関連し、その主役的な役割を担った道具として民俗文化財の資料的価値は十分にある。