ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 文化財について > 閖上土手の松並

本文

閖上土手の松並

更新日:2023年11月13日更新 印刷ページ表示

登録文化財

登録文化財 閖上土手の松並(あんどん松)

  • 種別 天然記念物
  • 所在地 名取市閖上字柳原上・中・下地内

登録文化財 閖上土手の松並(あんどん松)の画像

 名取市閖上字新大塚付近一帯の名取川右岸堤防沿いの松並は、昔から「あんどん松」と呼ばれ地元の方々に親しまれてきた。
 この松並は、江戸時代に閖上浜と仙台城下を結ぶ名取川堤防沿いの旧道へ伊達藩により遠州からとりよせ植えられた松並の一部で、地元の漁師が閖上港へ寄港の際、灯台がわりに目印としていたとも伝えられている。
 現在、旧市道閖上四郎丸線沿いに38本(令和2年4月現在)が残っている。これらの松並の種類は、クロマツだが、地元の人達はオトコマツ又は、オマツとも呼んでいる。クロマツは、わが国では、本州北部から九州のトカラ列島まで分布し、昔から海岸の防風林あるいは防潮林として街道沿いに植えられた。
 この松並のように平均直径75cm以上、高さ25~30mにおよぶ巨樹のクロマツは、今日宮城県下においてはほとんど見られなくなり、現存松並としては大変珍しく景観保全上からも貴重な文化遺産である。