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荘司邸・御膳水井戸遺構

更新日:2023年11月6日更新 印刷ページ表示

今後の登録文化財候補

今後の登録文化財候補 荘司邸・御膳水井戸遺構 しょうじてい・ごぜんすいいどいこう

荘司邸・御膳水井戸遺構の画像

 明治9年と明治14年の明治天皇東北及び奥州御巡幸に際し、増田の御休憩所は幕末伊達藩政下最後の肝入検断を務めた菊地邸(現在の増田公民館の場所)に御小休所(行在所)があてられた。
 この時御膳水は、菊池家と同族で隣家の荘司邸の井戸水を使用した。天皇はこの真清水の味を喜ばれ金帛を賜ったとのことである。これについて東久世伯爵は「ふたたびも 君にすすめし かけ清み 古井の水の むかしおもゆる」と詠まれた。
 現在その井戸(一辺が109cmの方形で、地上からの高さ62cmの石製井戸枠)は、代々荘司家に保存されている。
 また、荘司邸の屋敷は、主屋の建物など明治時代の初め頃建てられたと伝えられており、明治天皇御巡幸の折、荘司邸には岩倉具視右大臣が休憩され、「三省堂」の三字を書して賜ったとのことで、荘司邸の屋敷内には岩倉神社が現在も祀られている。
 荘司邸は明治以降の近代住宅の面影を今に伝える貴重な文化遺産である。

(参考)
明治天皇御巡幸聖蹟は、大正年間明治天皇旧蹟として史跡に指定されたが、太平洋戦争後、昭和23年6月19日米国統治のGHQマッカーサー指令により明治天皇行幸史跡は全国的に解除された。