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〈県指定〉民俗文化財無形民俗文化財
熊野神社(熊野新宮社)には古くから神楽が継承されており、その起源は文治年間(1185~90)に京都の神楽岡から伝わったものといわれています。
この神楽は、出雲の流れをくむ岩戸神楽で、仙台周辺及び県南部に分布する神楽の元祖といわれており、黙劇に祈祷の舞で随所に修験の呪法としての舞の名残が見られます。
現在拝殿前の池に常設された神楽殿で舞われますが、藩政時代には現在の拝殿のところにあった長床で舞われていました。また、当神社に伝わっている舞楽は、神楽とは別に池の中に春の祭典の時だけ臨時に設けられる舞台で舞われます。神楽を舞う7人の杜家は、従来から世襲とされており、今日でも厳格に守られています。
※毎年4月と10日に熊野神社(新宮社)で披露されます。