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〈県指定〉民俗文化財無形民俗文化財
舞楽は雅楽の伴奏によって舞われる踊りで遠くインドや中国、朝鮮等から伝わった外来芸能です。日本にも古くは歌舞による倭舞や久米舞など主に皇室の祭事や儀式で演ぜられる踊りがありましたが、平安時代の桓武天皇の御世に舞楽として統一され、それが次第に地方へも広まりました。
熊野神社(熊野新宮社)に舞楽が伝わった時期は不明ですが、山形県山寺立石寺の林家(大阪四天王寺楽人)の系統を伝えたものといわれています。
この舞楽は熊野神社(熊野新宮社)の春例祭でしか舞われず、神楽の奉納が終わってから「記紀」を題材にした伝承5曲が、神楽と同様に社家によって舞われます。
舞台は、神楽の舞台とは別で拝殿正面の池の中に祭典の時のみ臨時に設けられる水上の舞台です。
これは、県内に伝わっている数少ない舞楽の一つで門外不出であります。
※毎年4月に熊野神社(新宮社)で披露されます。