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大門山遺跡

更新日:2023年10月22日更新 印刷ページ表示

(市指定)記念物史跡

指定文化財(市指定) 大門山遺跡 だいもんやまいせき

  • 記念物史跡
  • 市指定年月日 H2.3.31
  • 所在地 名取市高舘熊野堂

大門山遺跡の画像

 鎌倉から室町時代にかけての大規模な墓所・供養所であるとされる本遺跡は、東北の太平洋岸沿いにおける熊野信仰布教の拠点となった名取熊野三社の勧請の地域にあり、その関連遺跡の一つと見られています。
 高舘丘陵の団地造成に伴う調査により、一部発掘され埋経施設と火葬骨を納めた集石墓群が発見されました。
 これらの遺構はその位置及び性格などから熊野信仰布教にかかわった人々の墓所とともに熊野山を信仰した人々の供養所であると思われます。
 また、名取は県内でも板碑が数多く分布するところで、市内ではこの大門山にその大半が集中しています。詳細な調査をすれば、少なくとも300基以上はあると思われます。この墓所・供養所は日本の中世における墓制・葬制研究上欠くことのできない県内最大の規模の遺跡です。

※板碑について
板碑は中世の石塔の一つで供養のためにたてた塔婆の一種です。後から、墓碑も表すようになります。刻まれた文字は梵字と呼ばれ、一つ一つの文字が仏様を表しています。