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仙台でマンション暮らししていた両親と、自宅で同居することになりました。
母の認知症と父の入院がきっかけです。
これまでも様々な問題はありましたが、「2人で暮らしたい」「子ども達に迷惑をかけたくない」という両親の思いを尊重し、介護サービスを利用しながら2人暮らしを応援してきました。
しかし、父が要介護5となり、母も重い癌を患ったことから、自宅で一緒に暮らすことにしました。
父は嚥下障害があり、柔らかいお粥状のものしか飲み込めず、食事の時は見守りが必要です。
トイレや歩行も介助を必要とします。
母は父の世話をしてくれますが、誤って自分の薬を父に飲ませそうになったり、自分が薬を飲み忘れたりと、色んなことがあります。
これが同居でなく、老老世帯だったらと思うと、胸が締め付けられる思いです。
不自由がある中でも、介護を必要とする方々がなんとか暮らしていけるのは、支えてくれる皆さんがいるからです。
訪問診療の先生や看護師さん、介護サービスに関わるケアマネさんやヘルパーさんには、重要な役割を担っていただいています。
一方で、認知症で徘徊して行方不明になる方もいます。GPSはご本人が充電できないなどの課題があります。
様々な事情から介護認定審査には1カ月以上かかるという現実もあります。
住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまち。
口で言うのは簡単ですが、実現するためには課題が山積していると実感しています。
関係機関や団体、企業、そして地域の皆さんと連携しながら、模索していきます。