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釜神様

更新日:2024年1月10日更新 印刷ページ表示

(市指定)民俗文化財 有形民俗文化財

釜神様写真
 宮城県の中・北部から岩手県南部(旧仙台藩領)にかけての地域には、民間信仰として伝わった土製や木製のカマガミサマ(釜男・カマドカミ)と呼ばれる恐ろしい表情をした面が多く見られましたが、近年家の新築によりこの風習も廃(すた)れ、カマガミサマを作ることもなくなってきています。
 カマガミサマは、かつて館腰地区の民家で、土間にあったカマド近くの「よめかくし柱」に、出口へ正面を向けて祀っていたものを柱ごと切り取ったものです。材料は、柱にフナクギとわらを編んだ縄を巻き付け、その上に土壁を塗って顔を作り、目にはアワビの貝が入れられ、眉毛や髭は木の繊維を叩いて作ったものが使われています。
 このカマガミサマの由来や年代については記録がなくはっきりしませんが、祀られていた民家の建築年代から、約280年前(江戸時代の享保年間)に新しい家のカマドを作った際に、火の神様として祀られたものと考えられます。

所在地:名取市増田字柳田80