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経櫃

更新日:2024年1月10日更新 印刷ページ表示

(有形文化財)美術工芸品

経櫃の写真

 経櫃(きょうびつ)は新宮寺文殊堂に伝わったもので、10巻単位で経筥(きょうばこ)に入れられた新宮寺一切経が、この中に収納されていました。全部で3合の経櫃が現存しています。いずれも形や寸法は同じで、長さ70cm、奥行51cm、高さ69cmで、蓋と漆塗りの足が6脚付く唐櫃(からびつ)です。材質はケヤキ材を用いています。内外とも漆を塗ったいわゆる赤漆塗りで、稜(りょう)と脚(きゃく)は黒漆塗りです。蓋の内側部分には「本願別当實谷證雄 似谷及深」の墨書銘が、櫃の側面には「大般若箱三合、元和二年丙辰三月吉日」の墨署名があり、江戸時代の初め頃に作られたことがわかります。