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(記念物)天然記念物
閖上字新大塚付近一帯の名取川右岸堤防沿いの松並は,昔から「あんどん松」と呼ばれ地元の方々に親しまれてきました。
この松並は、江戸時代に閖上浜と仙台城下を結ぶ名取川堤防沿いの旧道へ、仙台藩により遠州から取り寄せ植えられた松並の一部で、地元の漁船が閖上港へ寄港の際、灯台がわりに目印としていたとも伝えられ、現在、市道閖上四郎丸線沿いに35本(令和3年9月現在)が残っています。
これらの松並の種類はクロマツですが、地元の人達はオトコマツ又はオマツとも呼んでおり、日本では本州北部から九州のトカラ列島まで広く分布し、昔から海岸の防風林や防潮林として街道沿いに植えられてきました。
この松並のように平均直径75cm以上、高さ25~30mにおよぶ巨樹のクロマツは、今日宮城県下においてはほとんど見られなくなり、現存する松並としては大変珍しく景観上からも貴重なものとなっています。
※遠州=現在の静岡県浜松市周辺
JR名取駅から約6.5km
バス「なとりん号」閖上線 閖上小中学校前停留所から徒歩約5分