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市長の部屋

更新日:2024年5月2日更新 印刷ページ表示

名取市長 山田司郎聞く耳と対話によるまちづくり

 

市長コラム「縦走」

「現在(いま)を生きること」 

今月の誕生日で、またひとつ歳を重ねることになります。

最近は人生について、より俯瞰的に振り返るようになりました。裸足で雷神山を走り回っていた半世紀前。確かに遠い昔ではありますが、人類の歴史と比べたら、人の一生はほんの一瞬だなぁと実感します。

 

市内最古の遺跡が名取駅から西へ約2kmの野田山遺跡で、今から2万年ほど前の時代に人々が暮らしていた痕跡が残されています。

雷神山古墳が4世紀後半、今から約1600年前にできたことと比較すると、気が遠くなるほど遥か昔であることがわかります。

 

名取市史編さんの一環で、高舘城跡を視察しました。

一説には奥州藤原氏ゆかりとも伝承される山城の痕跡が随所に見られ、歴史ロマンを感じました。

また、笠島廃寺跡の発掘調査も進められています。

地方の有力者の様子を知る上で貴重な遺跡で、堀跡や平安時代の瓦などが確認され、これまで資料がほとんどなかった古代の歴史を解明する糸口になればと期待しています。

 

歴史を思う時、先人たちが積み重ねた暮らしが歴史となり、現在につながっていると感じます。そして、今を生きる私たちの思いもいつかは過去の歴史になっていくのですね。

100年先の未来になれば今は昔。

今年10月で名取市は市制施行66周年を迎えます。

さすがに1000年先までとは言いませんが、名取市が愛されるふるさととして末永く続くことを願っています。