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学ぼう!やってみよう!身近な防災
10月11日(火曜日)
「地球温暖化に伴う東北地方の気候の変化、土砂災害・大雨から身を守るために」
講師 仙台管区気象台 中川 憲一 氏、渡邊 美徳 氏
今年の防災講座は、気象台の方からの講義、歴史的な観点から防災を考える内容、実際に心肺蘇生の方法を知る実践的な内容の3つから構成されています。今回は気象台の方をお招きしてお話を伺いました。温暖化については、その現状、起きるメカニズム、その影響について、お話しいただきました。また後半の土砂・災害。大雨についてでは、最近話題となっている線状降水帯の地域が分かる「顕著な大雨に関する気象情報」や、警戒レベル5では避難するのには遅いため、警戒レベル4になったら、確実に避難をすることが確認されました。2つのテーマともに、最近の気象現象について関連する話題が多く、参加者の皆さんの関心が高く、多くの質問が出されました。あらためて、ふだんから災害時から身を守るための意識をもつこと、災害に関する情報を活用することが大切であることが分かりました。
11月8日(金曜日)「遺跡は語る!宮城の自然災害の歴史」
講師 宮城県考古学会 高橋 守克 氏
11月8日)「遺跡は語る!宮城の自然災害の歴史」
講師 宮城県考古学会 高橋 守克 氏
今回は歴史の観点から宮城の自然災害についてお話をいただきました。
宮城県の遺跡の中にも、発掘してみると、津波や地震、噴火など災害の痕跡が発見されることがあるということでした。被害の実態を知り、これからに生かすことが大切だということをお話いただきました。縄文時代は、津波が来るから海岸には住まないという語り伝えを約1万年間守り、高台に住んでいたのが、弥生時代になって米作りのために、低地で生活するようになり、津波や洪水などの被害に遭っていたということでした。過去の災害を地名から想起するというところは、受講生の関心が高かったです。
これまでにない新たな視点から、さらには長い歴史の中で災害を考えた今回の内容は、様々な驚きを与えてくれました。
12月13日(金曜日)
「いざというときのために・・・心肺蘇生」
講師 名取市消防本部 玉木 翔 氏、高荒 康平 氏
12月13日) 「いざというときのために・・・心肺蘇生」
講師 名取市消防本部 玉木 翔 氏、高荒 康平 氏
講義のあとに、さっそく実技演習がありました。電話して救急車が届くまで約10分。それまでにできる応急処置が大切であるということでした。口の動きではなく、胸やおなかが動いているか、大切なのは胸筋圧迫、人を呼ぶときに、「だれか来てください」ではなく、直接指名することが大切だということでした。また公民館にあるAEDについても場所や使い方を確認することができました。
次々と質問があり、この講習に関心がある人たちが多いことが分かりました。時間の過ぎるのが早い、実になる研修で、終わってからも、やってみてよかったという声が聞かれ、有意義な講座となりました。